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NO.0007/2002.9.29

外川健治唄活動30周年コンサート

このまちのうた

 日高市在住のフォークシンガー、外川健治さんが9月29日、地元の日高市総合福祉センター「高麗の里」ホールで、唄活動30周年を記念したコンサートを開いた。会場へは近隣の人々、仲間たち、また毎年ギター講師として招かれる地元中学校の生徒たちなど、たくさんの観客を前に約3時間あまり、20曲以上を披露した。
 一部は「おーいつくしんぼ」「北風小僧さん」など、童謡的な曲構成、二部はライフワークである「外水川」「清流川」などの身近な川を題材にした曲や、「子育て地蔵〜六地蔵」「このまちのうた」など、日々暮らすふるさとをテーマにし、ラストはおなじみの「八高線の唄」で締めくくった。長年アマチュアとしてのスタンスを堅持、地元に根差した唄作りにこだわり続けている、戸川さんらしいほのぼのとしたコンサートだった。
 また、現在CDアルバムを製作中とのこと。興味のある方はぜひ聴いていただきたい。問い合わせは電話0429-89-4475・外川まで。
 いつになく和やかな表情に見えた、外川健治さん。まったく気取った様子も無く、普段着のままのステージ。実行委員長をはじめ、多くの人たちに支えられてのコンサートだ。

 かれこれ20年のコンビになるという奥方との息はぴったり。合間の掛け合いトークは奥方のリードか。
 戸川さん曰く、「うちの長女で〜す」

 ごちそうさまでした。
 奥方の功子さんもボーカルとして、ほとんどの曲に花を添えた。子育ての合間にボランティアであちこち飛び回る、たいへんエネルギッシュな方だ。
 いつの間にかギターを20本も所有しているという。会場の音響設備もすべて自前だそうだ。呼びかけがあればどこへでも飛んでいくという。
 友情出演で駆けつけた、オカリナ奏者の野口嘉広さん。手作りのオカリナで「ホタル」を奏でてくれた。その透き通った音に会場は静まり返った。
 エンディングの「八高線の唄」は、戸川さんにしては数少ないビートの効いた曲だ。今や多くの人に知られている名曲だ。
 これからも戸川さんは土地の人々に親しまれる唄作りを続けてゆくことだろう。また、そう願ってやまない。

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